2025.01.22
「土木現場でドローンってどのように活用されているの?」
「ドローンの良い点や悪い点が知りたいな」
こういった疑問に応える記事です。
当サイト「ADJUST株式会社」は、土木工事を請け負うプロ集団です。
この記事でわかること
ドローンは、測量や災害対応などこれまでの方法では難しかった作業を効率的に進める手段として、急速に普及している技術です。
しかし、ドローンをどのように活用すればよいかわからず、使用まで踏み切れないという人も多いでしょう。
本記事では、土木現場でのドローンの活用について、メリットや課題まで網羅的に解説します。
「これからドローンを実務で使ってみたい」と考える人は、最後まで読んでみてください。
目次
ドローンは土木で幅広く活用されています。
たとえば、橋りょうやトンネルの定期点検に利用されており、目視が難しい部分の確認を効率的に行えるようになりました。
自然災害が発生した際は、被害状況の迅速な確認と対応のためにドローンが活躍しています。
机上では、三次元のデータや点群データの生成がしやすく、詳細な地形や構造物のデジタルモデルを作成できます。
これらの取組により安全性の向上や業務の効率化が進み、ドローンの導入が今後も広がっていくでしょう。
土木でドローンを使うメリットは、以下の5つが挙げられます。
1つずつ解説します。
測量の際にドローンを活用すると、従来の測量方法と比べて作業効率が大幅にアップします。
ドローンによる測量作業には、以下の効果が期待できます。
人手不足に悩む建設業界において、ドローン測量の導入は作業者の負担を軽減する手段として期待されます。
ドローンを使用するメリットは、上空から現場全体を見渡せる点です。
現場の確認は地上からだと限界があります。
そのため、ドローンで上空から全体を確認することで工事の進み具合や資材の配置状況を正確に把握できます。
現場全体を映像や写真を見ながら作業の遅れや問題箇所を発見できるため、迅速な対策が可能です。
定期的な空撮により、工事の進捗記録も残せます。
発注者への報告資料としても活用でき、工事管理の透明性も増すでしょう。
ドローンの導入により、土木作業における肉体労働が軽減できます。
たとえば、ドローンで資材を運搬すると作業員が直接運ぶ必要がなくなります。
これにより、重い物を運ぶ作業に要する体力や時間が減り効率的な作業が可能です。
女性や体力に自信のない人でも、土木作業員として働きやすくなるでしょう。
ドローンを使用して調査すると、現場の3次元データの収集が可能です。
専用ソフトウェアを用いると、取得した画像から3次元データを自動生成し、施工前後の土量計算や施工の管理に役立ちます。
2次元の図面では見落としがちな地形の特徴や課題を事前に発見できるため、手戻りの少ない施工計画を立案できます。
3次元データの取得は、現場の生産性アップにつながる点が魅力です。
災害が起きた際にドローンは大きな威力を発揮します。
たとえば、土砂崩れや洪水が発生すると道路が寸断され、現地に近づくことができません。
しかし、ドローンを活用すれば上空から被災地の状況を確認でき、2次災害の危険性が低くなります。
また、撮影した映像は復旧作業の計画立案にも役立ちます。
災害時にアクセスできず状況把握が困難な場合に、ドローンは活躍するでしょう。
「ドローンのメリットはわかったけど、逆にデメリットってある?」
結論からいうと、以下が挙げられます。
詳しく解説します。
土木でドローンを活用する際は、法律による規制が課題になる場合があります。
ドローンを飛ばすためには事前に許可が必要な場合が多く、そのための申請書を提出しなければなりません。
許可が下りるまでに時間を要したり、都市部や空港周辺など使用自体が禁止されている区域もあったりします。
このように、法律といった規制が厳しい点がドローン活用の課題の1つといえます。
強風や雨のために、ドローンが使用できない場合があります。
これらの天候条件では操作が難しくなり、正確なデータを取得しにくくなるからです。
また、機体が壊れるリスクも高まります。
強風や雨のときに使うと、以下の問題が考えられます。
ドローンを活用する際は、事前に気象を確認したうえで日程を調整しましょう。
ドローンの操作を覚えるまでが難しいと感じる人も多いです。
ドローンを操縦するためには機体の構造や操作方法、注意点などさまざまな知識を習得する必要があります。
その複雑さゆえに使うことを避ける人もいるでしょう。
しかし、どの業務も最初は覚えることから始まります。
一度覚えてしまえば、作業の効率化が可能です。
新しいスキルを習得する手間はありますが、積極的にセミナーに参加し知識や技術を身につけましょう。
ドローンを導入する際は、継続的に発生するランニングコストを考慮する必要があります。
具体的には、バッテリーやプロペラといったメンテナンス費用や保険料などが発生します。
また、より精度の高いデータを取得したい場合は、専用のソフトウェアが必要です。
ただし、近年ではソフトウェアの価格が下がってきており、無料または低価格で利用できるソフトウェアも増えてきています。
このように、ドローンを導入する場合はランニングコストがかかるといったデメリットもあります。
土木でドローンを使用する際のよくある質問に答えていきます。
ドローンの操縦は法律上、資格がなくても可能です。
しかし、資格がないと業務を進めるうえで不利なこともあるため、以下の資格の取得をおすすめします。
資格名 | 取得するメリット |
---|---|
無人航空機操縦者技能証明 | ドローンの飛行できる範囲が広がる |
DPA操縦士資格 | 国土交通省へ届け出る申請書を簡略化できる |
ドローン検定 | ドローン教習所で実施されている「ドローン操縦士養成講習」の講習時間が免除される |
このように、さまざまな資格があるため積極的に取得にチャレンジしてみましょう。
規模や用途によって大きく変わりますが、基本的にドローンにかかる費用としては以下のとおりです。
くりかえしですが、ドローンの使用目的や頻度によって必要な費用は大きく異なるため、あくまでも目安としてお考えください。
ドローンを実務で活用するために必要な期間は、以下のとおりです。
なお、習得には個人差があるため、参考程度にとらえてください。
ちなみに、ADJUST株式会社では測量でドローンを用いるなど積極的に活用しています。
ほかにも、以下の特徴があります。
転職する際の候補の1つに加えてみてください。
\話を聞くだけでもOK!/
本記事が、あなたの今後のキャリアの参考になれば幸いです。
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