「土木工事でよく聞く墨出しって何?」
「どんな作業をするの?具体的なやり方も知りたい」
こういった疑問やお悩みに応える記事です。
当サイト「ADJUST株式会社」は、土木工事を請け負うプロ集団です。
この記事でわかること
土木おける墨出しとは、設計図面に示された寸法や位置などを現場に書き記す作業です。
土木を始めたばかりの方にとっては、具体的な方法や重要性が分からないことも多いでしょう。
本記事では、土木における墨出しの基本から実際のやり方まで網羅的に解説します。
墨出しに関する理解を深めたい方は、最後まで読んでみてください。
目次
墨出しとは、設計図面に示された寸法や位置、角度などを現場の地面や構造物に正確にマーキングする作業を指します。
たとえば、以下の工事の場面で墨出しを行います。
工事の種類 | 墨出しの場面 |
---|---|
道路工事 | 道路の中心線や幅員などの位置決め など |
橋りょう工事 | 橋脚や橋台の設置位置 など |
トンネル工事 | 掘削範囲や中心線 など |
河川・護岸工事 | 堤防や護岸の位置決め など |
墨出し作業では「どこに・何を・どのくらい」施工するかを明確にします。
土木において墨出しが必要な理由は、以下の3つが考えられます。
詳しく解説します。
墨出しは、事前に現場の状況を把握するために必要です。
以下を確認したうえで、設計図面と現場の実際の状況に相違がないかチェックしましょう。
確認項目 | 確認するポイント |
---|---|
周辺環境 | 図面と現地で違いがないか |
地盤の状態 | 地盤の沈下がみられないか |
既存構造物の配置 | 設計位置と異ならないか |
このように、現場特有の問題でズレが発生している場合があります。
構造物のズレや干渉といったミスを未然に防ぐためにも墨出しが必要です。
墨出しは、工事の効率化とコスト削減のために必要です。
各工程で作業員が迷うことなく作業を進められるからです。
たとえば、地面や構造物に書き記された寸法や位置により、作業員は毎回図面を確認せずにすむため作業スピードが向上します。
墨出しの徹底は、結果的に修正作業を減らし工期の短縮やコスト削減につながるでしょう。
また、複数の作業が同時に進みやすくなり工程全体の管理もしやすくなります。
なお、当サイト「ADJUST株式会社」では、作業効率を上げるためにドローンによる測量なども取り入れています。
ほかにも、以下の特徴があります。
気になる方は、ホームページを確認してみてください。
\問い合わせてみるだけでもOK!/
墨出しは、安全性を確保するために必要です。
土木構造物は、わずかなズレが強度や安全性に大きな影響を与えます。
たとえば、橋やトンネルなどの構造物では、設計図面から少しでも位置がずれると将来的に倒壊や破損につながる恐れがあります。
そのため、墨出しによる正確な位置決めは欠かせません。
墨出しの精度が工事の品質に直結するといえるでしょう。
墨出しのやり方は、2人1組の場合と1人の場合で異なります。
それぞれ解説します。
墨出しの基本は、2人1組で作業を行います。
2人1組の場合の作業手順については、以下のとおりです。
引いた線や印は作業の進行とともに確認し、ずれやにじみがあれば修正しましょう。
1人で墨出しを行う場合には、以下の2つの方法が考えられます。
それぞれ解説します。
1人で墨出しを行う場合は、墨つぼの先端を押さえる作業者がいないため、固定するものが必要です。
その際に使われるのがコンクリート釘です。
やり方は、墨出しの印が付いた場所にコンクリート釘を打ち込み、墨糸の先を巻きつけて固定します。
それ以外のやり方は、2人1組で行う場合とほぼ変わりません。
ただし、打ちつける際は適度な力加減が必要で、弱すぎるとすぐ抜けてしまい強すぎると抜くのに苦労します。
場合によっては、糸を引っ張った瞬間に釘が抜け、作業者の方へ飛んでくる危険もあります。
そのため、慣れないうちは2人1組で墨出しをしましょう。
1人で墨出しを行う場合は、レーザー墨出し器を使う方法があります。
レーザー墨出し器を使うと、1人でも精度の高い墨出しが可能です。
レーザー墨出し器を使った墨出し手順は、以下のとおりです。
また、受光器を使うとレーザーが見えにくい場所でも効率よく作業が進められます。
墨打ちが終わったら、設計図と照らし合わせて間違いがないか確認しましょう。
ここでは、土木の墨出しに関するよくある質問に答えていきます。
墨出しと測量は、どちらも工事に欠かせない作業ですが、それぞれ役割が異なります。
測量とは、機器を使って土地や構造物の位置や高さなどを計測し、数値化する作業を指します。
具体的な違いについては、以下のとおりです。
このように、どちらも工事の精度や品質に関わる作業です。
役割の違いを理解したうえで作業を進めましょう。
詳しくは【初心者向け】土木で用いられる測量の必要性や測量のやり方4ステップを解説にまとめていますので、参考にしてみてください。
通り芯とは、主に建築分野で使用される用語の1つで、柱や壁の中心を通る基準線を指します。
そのため、土木工事では原則として使用されません。
特徴として、図面上でA軸やB軸などアルファベットや数字で表します。
「土木の仕事をしてみたい」とお考えの方は、ADJUST株式会社がおすすめです。
ADJUST株式会社では、一緒に働く仲間を募集しています。
ADJUST株式会社の特徴
まずは、問い合わせてみるだけでもOKです。
転職を考える際の候補の1つにくわえてみてください。
\土木作業員や現場監督など幅広く募集中!/
本記事が、あなたの今後のキャリアの参考になれば幸いです。
指定請求書
弊社への請求書につきましては、Excel形式の請求用紙をご用意しております。
下記の指定請求書をダウンロードいただき、ご使用ください。