「構造図を渡されたけど、CやGなどのアルファベットの意味がわからない…」
「今さら記号の読み方なんて、先輩に聞きづらいな…」
こういった疑問や不安に応える記事です。
当サイト「ADJUST株式会社」は、土木工事を請け負うプロ集団です。
この記事でわかること
結論からいうと、構造図の記号の多くは英単語の頭文字でできているため、基本のルールを押さえれば読めるようになります。
たとえば、柱はColumnの「C」、大梁はGirderの「G」が使われています。
由来とセットで覚えれば、丸暗記しなくても図面の内容をイメージできるようになるでしょう。
本記事では、構造図でよく使う記号を一覧表で紹介しながら、記号の意味や覚え方のコツまで解説します。
図面を読めるようになって現場で活躍したい方は、最後まで読んでみてください。
目次
構造図の記号を覚える前に、まずは構造図そのものの役割を押さえておきましょう。
図面の全体像がわかると、記号の意味も頭に入りやすくなります。
ここでは、以下の3つを紹介します。
それでは、詳しく解説します。
構造図とは、柱・梁・基礎など、建物の骨組みを表した図面です。
平面図が部屋の間取りや壁の位置を示すのに対し、構造図は建物を支える部材の位置や大きさを示します。
住宅で例えるなら、平面図は「暮らしの見取り図」、構造図は「骨組みの設計書」とイメージするとわかりやすいでしょう。
構造図には建物の安全性に関わる情報が詰まっているため、施工管理の仕事では欠かせない図面です。
構造図は1枚の図面ではなく、複数の図面をまとめた呼び方です。
代表的な種類は以下のとおりです。
伏図と軸組図で「どこに何があるか」を確認し、部材リストで「部材の仕様」を確認する流れが基本です。
図面記号の多くは、JIS(日本産業規格)や国土交通省の基準にもとづいて統一されています。
たとえば、国土交通省の建築工事設計図書作成基準では、図面に使う記号や表記のルールがまとめられています。
共通の基準があるため、多くの現場で同じ記号が同じ意味で通じます。
ただし、会社やプロジェクトによっては独自の記号を使う場合もあります。
見慣れない記号を見かけたら、図面の凡例(記号の説明欄)を確認する習慣をつけましょう。
構造図に登場するアルファベットは、部材の英単語の頭文字が由来です。
まずは代表的な記号を一覧表で確認してから、グループごとに詳しく見ていきましょう。
| 記号 | 由来 | 意味 |
| C | Column | 柱 |
| G | Girder | 大梁 |
| B | Beam | 小梁 |
| F | Foundation | 基礎 |
| S | Slab | 床(スラブ) |
| W | Wall | 壁 |
| R | Roof | 屋根 |
| P | Post | 間柱 |
ここでは、以下の3つを紹介します。
それでは、詳しく解説します。
建物の骨組みの中心となるのが、柱のC・大梁のG・小梁のB・基礎のFです。
Cは柱を表すColumnの頭文字で、建物を垂直に支える部材を示します。
GはGirderの頭文字で、柱と柱をつなぐ大梁を表す記号です。
BはBeamの頭文字で、大梁と大梁の間に架かる小梁を指します。
大梁が建物の荷重を柱へ伝え、小梁が床を支えるイメージで覚えるとよいでしょう。
FはFoundationの頭文字で、建物を地面で支える基礎を表します。
図面では「C1」「G2」のように数字と組み合わせて、部材の種類を区別するのが一般的です。
ただし、会社や図面によっては、梁全般をBで表す場合もあります。
迷ったときは、図面の凡例や部材リストで確認しましょう。
建物の面を構成する部材は、床のS・壁のW・屋根のRで表されます。
SはSlabの頭文字で、床のコンクリート部分(スラブ)を指す記号です。
スラブは人や家具の重さを受け止め、梁へ荷重を伝える役割を持っています。
WはWallの頭文字で壁を表します。
とくに耐震上重要な耐力壁は、EW(Earthquake Wall)など別の符号で区別される場合があります。
RはRoofの頭文字で、屋根や屋上の部材を表す記号です。
「RF」と書かれていれば屋上階(Roof Floor)を指すなど、階の表記にも使われています。
建物全体の構造の種類も、アルファベットの略号で表されます。
代表的な構造種別は以下のとおりです。
注意したいのは、SやWの意味が文脈で変わる点です。
部材記号のSはスラブ、Wは壁を指しますが、構造種別ではSが鉄骨造、Wが木造を意味します。
図面のどこに書かれている記号なのかを意識すると、混同を防ぎやすくなるでしょう。
構造図や断面図には、アルファベット以外にも、材料の種類を表す模様のような記号が登場します。
材料構造表示記号と呼ばれるもので、意味を知ると断面図がぐっと読みやすくなります。
ここでは、以下の2つを紹介します。
それでは、詳しく解説します。
材料構造表示記号とは、図面の断面部分にどんな材料が使われているかを示す記号です。
JISの建築製図のルールでは、平面表示記号・材料構造表示記号・建具開閉表示記号が定められています。
たとえば、国土交通省の資料では、材料構造表示記号に必要に応じて材料名や仕上げの種類を併記すると示されています。
断面図で壁や床が斜線や網掛けで塗り分けられているのは、材料の違いを表現しているためです。
現場でよく目にする材料構造表示記号を、以下の表にまとめました。
| 材料 | 記号の描き方の例 |
| コンクリート | 丸(骨材)と点を散らした模様 |
| 鉄筋コンクリート | 斜線と点・丸を組み合わせた模様 |
| 鉄骨 | 断面形状(H形など)をそのまま描く |
| 木材(構造材) | 斜めの交差線(バツ印) |
| 地盤 | 斜線を連ねた模様 |
| 割栗石(わりぐりいし) | 石を並べたような模様 |
記号の細かな描き方は、図面の縮尺や作図者によって多少異なる場合があります。
すべてを暗記する必要はなく、「模様で材料を区別している」と知っておくだけでも図面の見え方が変わるでしょう。
平面図の間取り記号(ドアや窓の開閉記号など)とあわせて覚えると、建築図面全体の理解も深まります。
記号の意味がわかっても、実際の図面をスラスラ読めるようになるには少し練習が必要です。
ここでは、新人の方でも取り組みやすい3つのコツを紹介します。
それでは、詳しく解説します。
図面を開いたら、まずは凡例(はんれい)を確認する習慣をつけましょう。
凡例とは、図面内で使われている記号の意味をまとめた説明欄です。
記号の基本はJISや国の基準で統一されていますが、会社やプロジェクトごとに独自の記号を使うケースもあります。
「C=柱のはず」と思い込んで読み進めると、思わぬ読み違いにつながりかねません。
凡例を最初にチェックしておけば、見慣れない記号が出てきても慌てずに対応できるでしょう。
記号は、実際の図面と一覧表を照らし合わせながら覚えるのが効率的です。
一覧表を眺めるだけの丸暗記では、なかなか記憶に定着しません。
担当している現場の伏図や軸組図を開き、「C1はどの柱か」「G2はどの梁か」と一つずつ確認してみましょう。
図面と実物の位置関係が結びつくと、記号が具体的なイメージとして頭に残りやすくなります。
慣れてきたら、部材リストで寸法や仕様まで確認すると、より実務に近い読み方が身につくでしょう。
図面の読み方は、現場での経験を通じて少しずつ身についていきます。
独学で調べてもわからない部分は、遠慮せず先輩や上司に確認しましょう。
「今さら聞きづらい」と感じるかもしれませんが、若手のうちの質問は前向きな姿勢として受け取られる場合が多いものです。
実際の部材を見ながら教わった内容は、机の上で覚えた知識より記憶に残りやすいでしょう。
図面と現場を行き来しながら、少しずつ読める範囲を広げていくのが上達への近道です。
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図面の記号は、実際の現場で部材を見ながら覚えるのが一番の近道です。
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結論、共通する記号もありますが、分野ごとに独自の記号もあります。
柱や梁など、構造部材の基本的な考え方は土木と建築で共通する部分が多くあります。
一方で、土木図面には道路・橋・擁壁など、建築にはない構造物の記号や表記が登場します。
土木の現場で働くなら、建築図面の記号だけでなく、担当する工種の図面表記にも少しずつ慣れていくとよいでしょう。
わからない記号が出てきたときは、図面の凡例を確認するのが確実です。
結論、国土交通省の基準資料や、CAD記号を配布しているWebサイトで確認できます。
CADで使う図面記号も、基本はJISや国の基準にもとづいています。
ネット上には、国土交通省の作成基準を参考にしたCADデータや記号一覧を公開しているサイトもあり、作図の参考として活用可能です。
ただし、会社によってCADの作図ルールが決まっている場合が多いため、実務では社内の標準ルールを優先しましょう。
結論、最初は構造図の記号を優先し、設備記号は必要になってから覚えれば十分です。
設備図面には、コンセント・照明・配管など、構造図とは別の記号が数多く登場します。
一度にすべて覚えようとすると混乱しやすいため、まずは自分の業務で毎日目にする構造図の記号から固めるのがおすすめです。
設備工事との打ち合わせが増えてきた段階で、よく出てくる設備記号から少しずつ覚えていくとよいでしょう。
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