2024.07.12

土木で言われる埋め戻しとは?作業手順や3つの注意点についても解説

「埋め戻し作業について改めて知りたい!どんな土を使うべき?注意点ってあるの?」
このような疑問にお応えする記事です。

この記事でわかること

  • 土木で言われる埋め戻しとは
  • 埋め戻し土の種類4選
  • 埋め戻し作業の手順・注意点

土木工事で言われる埋め戻しとは、基礎工事といった構造物を造るために掘削した穴を、土や砂で元に戻す作業のことです。

ただ、埋め戻すだけと思われがちですが、適切な埋め戻しをしないと構造物の倒壊につながる恐れがあります。

本記事では、埋め戻し作業について網羅的に解説します。

埋め戻しに関する知識を深めるためにも、最後まで読んでみてください。

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土木で言われる埋め戻しとは

土木で使われる埋め戻しとは、基礎工事が完了したあと掘削してできた穴を、土や砂で元に戻す作業のことです。

また、埋め戻しで使う土砂のことを「埋め戻し土」または「盛り土」と呼びます。

主要な作業ではないため軽視されがちですが、埋め戻しは重要な作業です。

なぜなら、埋め戻しを怠ると地盤沈下や陥没につながる恐れがあるからです。

一度掘削した場所は地盤が弱くなってしまい、強度が低下してしまいます。

そのため、埋め戻し作業に十分な注意を払い、改めて重要性を認識しておきましょう。

埋め戻し土の種類4選

埋め戻し土には、以下4つの種類があります。

  1. 現場で発生した土
  2. セメントミルク
  3. 流動化処理土

これらについて、詳しく解説します。

現場で発生した土

現場で掘削した土を、そのまま埋め戻し材料として使うことを言います。

現場発生土のメリット・デメリットは、以下です。

メリットデメリット
・購入の必要がないためコスト削減できる・資材発注時間や手間を省ける・環境に良い・品質にばらつきがある・良質でなければ使えない・一時的な保管スペースが必要

現場発生土は、一般的に小規模な埋め戻しの場合に用いられることが多いです。

セメントミルク

セメントミルクとは、セメント・水・混和剤を混ぜ合わせた材料を言います。

セメントミルクの特徴は、以下のとおりです。

メリットデメリット
・材料は比較的入手しやすい・製造しやすく量産しやすい・突然必要になっても対応しやすい・杭打ち工事や地盤改良工事など幅広い工事で使える・材料費が高い・固化に時間がかかる・品質管理の難しさ・地盤によっては強度が得られない場合もある

セメントミルクは、材料の入手のしやすさや幅広い工事で利用できます。

そのため、多くの現場で用いられる材料の1つです。

砂も埋め戻し土としてよく使われます。

砂の特徴は、以下のとおりです。

メリットデメリット
・排水性に優れている・コストを抑えられる・セメント系の材料が使えない場合に有効・締固めや転圧が困難・品質管理が難しい・地盤によっては強度が得られない場合もある

これらのメリット・デメリットを比較したうえで選定しましょう。

流動化処理土

流動化処理土とは、建設現場で発生した残土に水とセメントを混ぜた材料を言います。

流動化処理土の特徴は、以下のとおりです。

メリットデメリット
・産業廃棄物を減らせる・狭い場所でも施工しやすい・転圧や締固めがしやすい・硬化する性質によりやり直しが難しい・材料費が高い・専門的な技術が必要

締固めが難しい水中でも施工できるため、護岸工事などでも用いられます。

埋め戻し方法

埋め戻し方法には、以下の2つがあります。

  • 締固め
  • 水締め

詳しく解説します。

締固め

ローラーやランマーなどの機械を使って、埋め戻し材を締め固める作業です。

一度に締め固めず各層に分けてくり返し、締固めます。

適切な締固めは地震時の液状化や沈下を防ぐため、重要な作業として認識しておきましょう。

水締め

土砂に水をかけながら埋め戻していく方法です。

砂に水をかけると、固まりやすくなる原理と同じです。

透水性の優れた砂を用います。

構造物付近の埋め戻しといった機械での締固めが困難な場合に、水締めが用いられます。

過剰な水量は逆効果となるため、正しく管理しましょう。

埋め戻し作業の手順

埋め戻し作業の手順

埋め戻し作業には、以下2つの作業方法があります。

  • バックホウによる埋め戻し
  • クレーンによる埋め戻し

こちらの作業手順を詳しく解説します。

バックホウによる埋め戻し

バックホウによる埋め戻しでは、以下の作業手順で進めていきます。

  1. ダンプトラックで埋め戻し土を搬入
  2. バックホウの近くに埋め戻し土を降ろす
  3. バックホウで埋め戻し

これらの手順は、一般的な埋め戻し方法です。

設置した構造物に接触しないように、慎重に埋め戻し作業を進めます。

クレーンによる埋め戻し

クレーンで埋め戻しをする作業方法です。

作業範囲が狭く、構造物を傷つけてしまう恐れがある場合に用いられます。

作業手順は以下のとおりです。

  1. ダンプトラックで埋め戻し土を搬入
  2. バックホウの近くに埋め戻し土を降ろす
  3. バックホウでクレーンのバケット部分に土を入れる
  4. クレーンで埋め戻し

クレーンで埋め戻す際は、土砂バケットやワイヤモッコを使用して、埋め戻し作業を実施します。

埋め戻し作業の3つの注意点

埋め戻し作業の際は、以下の3つに注意しましょう。

  1. 十分な余盛をする
  2. 実績のある業者を選ぶ
  3. 埋め戻し工事に関する知識を身につけておく

1つずつ詳しく解説します。

1.十分な余盛をする

埋め戻しの際は、十分な余盛をしましょう。

埋め戻した土砂は、時間とともに沈下するからです。

具体的な余盛厚は、50~150mm程度です。

十分な余盛をし、沈下対策をとりましょう。

2.実績のある業者を選ぶ

埋め戻しが必要な際は、実績のある業者を選びましょう。

質の高い作業が可能だからです。

具体的に、公式ホームページや口コミサイトで実績や評価を確認できます。

とくに地盤改良工事の際は、埋め戻し作業の実績が豊富な業者を重視すると良いです。

このように、実績のある業者を選ぶことで安心・安全な作業が期待できます。

3.埋め戻し工事に関する知識を身につけておく

埋め戻し工事に関する知識は身につけておきましょう。

たとえば、以下の知識です。

  • 薄い層に分けて転圧しながら埋めること
  • 凍結した土を埋め戻し材に使わないこと
  • 必要により排水作業を実施すること
  • 含水比の管理について

これらの知識があると、品質を高めかつ作業の手戻りなどが発生しにくくなります。

ただ埋め戻すだけとは考えず、きちんとした知識を身につけましょう。

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