2023.10.17

【Vol.8】人を育てる難しさ

土木業界を変えたい。そのためには、土木=かっこいい仕事にしたい。
そんな思いをもって、毎日仕事をしています。

特にそれを伝えたいのは、20代や30代の若い方々。

土木はきつくてイヤな仕事ではなく、日本のために、人のために、住みよいインフラをつくる価値ある仕事だということを分かってほしいと思っています。

 

 

アジャストではいま、
女性や若手を積極的に採用しています。土木とは縁の薄かった女性や
若手が働きやすい会社であれば、きっと土木のイメージも変わる。そう考えています。

しかし、ここへきて、私はある悩みに直面しています。人を育てることの難しさです。
アジャストには、さまざまな経歴をもった人が採用面接に訪れます。
営業、脱毛サロン、塗装業など、土木とはまったく畑違いの業界から来る人もたくさんいます。

皆さん
「土木の仕事は初めてだけど、ここでがんばりたい」と言って、入社してきてくれます。

つい最近、20代前半の若手が、アジャストに入社しました。
面接のときに感じたのは、やる気の高い好青年だな、ということ。土木の仕事で稼ぎたいんです、と話してくれました。

 

ところが、その若手が、入社して2週間で辞めてしまったのです。
びっくりしました。辞める気配がみじんもなかったからです。
辞めた社員は、「短い間でしたが、お世話になりました」というLINEを一本残したまま、去っていきました。

 

 

何が原因だったんだろう…。いろいろ考えてみましたが、本当のところは分かりません。

ただ、私たちが若かった頃の人の育て方は、今はもう通用しないことだけは分かりました。
私が土木の仕事を始めたころの人材育成のスタイルは、「背中を見て覚えろ」でした。
先輩も上司も、何も教えてくれませんでした。
自分の力で知識と技能を身につけるしかありませんでした。
なぜ教えてくれなかったのかというと、自分で調べてやったことしか身につかない、という
考え方だったからです。
意地悪だったわけではなく、それが人を成長させる方法だと思っていたのです。

 

でも、いまそれをやってしまうと、多くの若手は辞めてしまいます。
一つひとつ丁寧に教える体制が必要かもしれない、と考えています。

ただ、私は思います。

人の成長は、しんどいことを乗り越えた先にあると。
アジャストの仕事は、現場で作業をする人を取りまとめながら、工事全体を管理する仕事です。
一つの現場を任されるわけですから、覚えることもたくさんあるし、行政に提出する膨
大な書類を処理する必要もあります。
やりがいはありますが、ラクな仕事ではないというのが正直なところです。

 

 

でも、
体にも心にも汗をかきながら、一つの現場をやり切ったとき、自信と実力がつきます。
そうなって初めて、業界で活躍する土俵に乗ることができます。その楽しさと手ごたえ
を、ぜひ感じてほしいと思います。

来年からは、新卒採用も始めようと思っています。
段階を追って成長できるよう、キャリアアップ制度を作ろうとも考えています。

 

しかし、本当に大切にしたいと思っているのは、関係構築
人間としての関係性をお互いに深められるよう、できるだけ時間を共有したいと思います。

 

アジャストがめざすのは、同業他社から「あんな会社になりたい」と思ってもらえる会社。
スペシャリストが集まる、安売りしない、アジャストなら大丈夫という厚い信頼をいただけ
ている、良い意味で土木屋さんぽくない会社です。

この想いに共感してくださる若手の方がいらっしゃったら、ぜひご連絡ください。

指定請求書

弊社への請求書につきましては、Excel形式の請求用紙をご用意しております。
下記の指定請求書をダウンロードいただき、ご使用ください。