2023.11.25
土木の仕事の価値は何かと聞かれたら、こう答えます。
「ふつうの暮らしをつくりだすこと」。
私たちが生まれるずっと昔、地球には海と地面と森しかありませんでした。
そこを整地し、水を引き、電気を引き、建物を建てられるようにしたのが土木の仕事。
いま私たちが手にしている豊かな生活の土台を、土木の仕事がつくり出してきたと思っています。
いま、土木の技術は驚くほど進化しています。
ボタンひとつ押せば、土木の仕事をまったく知らない人でも、ベテランがやったのと同じ質の工事ができるような重機が登場しています。人が乗り込まず、ラジコン操作できる重機もあります。
こうした土木のICT技術が、飛躍的に進化しています。
ところが、技術の進化とは裏腹に、土木業の社会的な地位は、昔とほとんど変わっていません。落ちこぼれの人間が働くところ、社会の底辺にいる人がする仕事、というイメージが、まだまだ根強いように思います。
実は、株式上場している土木企業の株価の総額は、その企業が生み出している売上の半分にも満たない額です。社会に必要とされている価値が株価で表されるとするなら、土木の仕事は「価値の高い仕事だ」と世の中に認められていないことになります。
でも、私はいつもこう思っています。
土木は地図を変える仕事。地球を変え、住みやすくする仕事だと。
なのに、あまり価値を認めていただけていない。悔しいです。
そうなったのには、私たちにも責任があります。
現場ですぱすぱタバコを吸う。ヘルメットをちゃんとかぶらず仕事をする
本来なら、「土木工事をやってくれてありがとう。おかげで住めるようになったわ」と感謝される仕事なのに、実際に寄せられるのはクレームばかり。
これでは、価値を認めていただけないのも当然だと思います。
土木業界を価値ある業界にする。そのための私の使命は何か。すぐぱっとは出てきませんが、これだけは言えます。
継続的に身近な人を豊かにすることが、私の役目。
お客様はもちろん、家族や社員を大切にし、みんなに喜ばれる会社にしていくことが、経営者としての務めだと思っています。
建設業界はこれまで、自分たちのルールの中だけで生きてきました。いわば「建設村」です。
しかし、もう変わらなければならない。
老舗企業だけではなく、若い企業が成功できるような業界になることが、土木業の価値を上げると思っています。
指定請求書
弊社への請求書につきましては、Excel形式の請求用紙をご用意しております。
下記の指定請求書をダウンロードいただき、ご使用ください。